バーニング・オーシャン

CMがそこそこの頻度でやっているので、タイトルだけでも知っている人は多いかもしれない。
アカデミー賞で視覚効果賞、音響編集賞にノミネートされた(受賞はできなかったけど)ということもあり、立川の極上爆音上映で見ることにした。

本作品は、2010年に起きたメキシコ湾原油流出事故を扱った映画で、エベレストって映画と比較的作りが似ているかもしれない。EDで登場人物の実際の写真やその後が出たりするあたりもエベレストっぽかった。
あの事故は当然日本でも報道されたし記憶に残っている人も多いと思うけど、石油添削施設爆発事故という名称ではなく原油流出事故という名前から分かるように、大量の原油が流出したことによる環境破壊が大きな問題となった事故だった。実際その環境破壊による損害がものすごいことになったからこそ原油流出事故と名前がつくのは当然と言えば当然。報道もずっとそこが中心だった。だから、爆発した石油添削施設の名前や死傷者の扱いは、他国である日本ではほとんど報道されなかったんじゃないかな。
でも、この映画ではその爆発事故がどのようにして起きたか、そして事故が発生してから現場にいた職員たちはどういう行動を取ったかが焦点となっている。CMでも世界最大級の「人災」事故と言っているように、そこが中心なわけだ。邦題の「バーニング・オーシャン」はそういう意味では分かりやすいタイトルになっている。なお、原題は石油添削施設の名前「ディープウォーター・ホライズン」をそのまま使っていてあじけない。

この映画は、前半部分は若干退屈に思えるところもあるけれども、事故を予感させる伏線(というよりも前触れ、あとは予兆と言った方が適切かな)が随所にあり、視聴者の期待、もとい、不安を膨れ上がらせている。
そして、事故が発生してからは一気呵成。そこからの見所は半端ないというか、臨場感がすごかった。てか、想像していたよりずっと派手で驚いたよ。

ネタバレになるから映画本編についてはこの程度で。もし時間があったら、ぜひ映画館で、もし可能なら立川の極上爆音上映で見るのがお勧め。
なお、シネマシティは有料会員になった方が断然お得だと思う。年会費1000円で、平日1800円の映画が1000円になるという太っ腹(土日祝は1300円)。年2本見るだけで元が取れるし、予約可能日も非会員よりも一日先が可能となる。六ヶ月なら会費が600円だから、平日ならそれだけでも200円得になる。ただし、自動更新にチェックが入っていたはずだから、そこだけ注意。