クローズアップ現代『悲鳴あげる“名ばかり”管理職』

http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku2007/0711-4.html
まあ、今まで知っていたことの確認程度の内容だけど、やはり改めてみると凄まじい状況だよなー。元コンビニ店長って人のタイムカードが衝撃的だった。朝5時30分ぐらいに来て、翌日朝5時10分ぐらいまで勤務している。つまり、24時間。しかも、その1時間30分後に出社(おそらく、従業員用の部屋で仮眠したんだろうな)して、まだ約24時間勤務。それを4日連続でやっている。死ぬって!
結局企業の人件費カット攻勢から逃れられないって話だよ。つまり、名ばかりの管理職をなくしていった結果どうなったかというと、たとえばサイゼリアでは正社員がどんどん減って、かわりに非正規雇用がぐんと増えた。吉野家松屋みたいに作り置き、オーブンだけで調理できるようにすることでパートでも調理可能にしたことによって(厨房に包丁がない)パートだけでも運営できるように。僕はサイゼリアに行っていないから分からないけど、きっと味とか落ちているんじゃないかな。で、正社員が減った=リストラ、もしくは非正規雇用にされたということだから、結果的に労働環境が悪くなっていることに歯止めはかかっていない。
で、腹立つのが経営者たち相手にセミナーを開いていた社労士。てっきり、こういうことは犯罪ですよということを知らしめているのかと思いきや、たとえば残業代は基本給に含まれるなどを就業規則に書けばOKですよ、などと抜け道を指南している始末。何だよ、それ!!
何度も言うけど、今の日本の社会問題は、労働環境の酷さが大きな要因にあることは疑いようがない。企業が自分たちで何かするわけないんだから、政治が何とかするしかないんだよ。本当に、暴動とか暗殺とか起こらないと変化しないんじゃなか。絶望的状況だ。
そうそう、今回のゲストは森岡孝二教授。僕が以前ここで取り上げた『働きすぎの時代』の著者。

働きすぎの時代 (岩波新書 新赤版 (963))

働きすぎの時代 (岩波新書 新赤版 (963))

これは読むべし。ただ、この教授、残念ながら喋りはヘタだな。何を言っているのかよく分からなかったよ。もう少し発声練習をした方がいいと思った。